
■「社会保険料」という魔物
会社が人を雇うって、**「家族を迎え入れること」**やと思ってた。
だけど現実は、もっとシビアで冷たい。
「社会保険料、めっちゃ高いやん…」
月20万円の給料でも、会社が払うのは25万以上。
しかも、本人が望んでいないことも、会社としては義務になる。
労災、雇用保険、健康保険、厚生年金…。
人を雇うって、そんな“覚悟”が要る。
■ 使う人、使えない人
「戦力」って何やろう?
給与を払っても、売上に直結しないとき、
どうしても経営者は考えてしまう。
「この人は本当に必要か?」
「むしろ、一人でやった方が…?」
もちろん、育てる努力もした。
指示もした。
でも、届かない。伝わらない。
そして、**“あの日”**が来る。
■ 決別の言葉
「すまん、君とはここまでや。」
心の中で100回シミュレーションしても、
実際に口に出したときの“重み”は、想像以上やった。
社員にとっては、生活そのもの。
家族がいる人もおる。
でも、**“会社が潰れたら、全員が終わる”**んや。
■ 弁護士から届いた封筒
数日後、ポストに入っていた分厚い封筒。
「損害賠償請求書」
差出人:弁護士事務所
…終わったと思った。
背筋が凍った。
“そこまでされるんか”という気持ちと、
“こちらにも守るべきものがある”という悔しさ。
■ それでも、経営を続けた理由
その後、有識者にも相談した。
SNSで知り合った弁護士や、経営塾で出会ったメンター。
冷静に対応し、何とか“裁判沙汰”には至らず終わった。
だけどそのとき強く思った。
「人を守るためには、自分が強くならなあかん」
「仕組みで守れる会社を作ろう」
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